アシスタントのミカコ「自転車の事故で高額の賠償命令が出ましたね。」
行政書士の濱西「自動車事故よりも高い賠償金というのは、それだけ過失が大きいってことなんでしょうね。」
ミカコ「先生は自転車好きでしょ。何か気をつけてることってあります?」
濱西「保険に入っておくことと前を見て走るってことでしょうか。当たり前のことですけどね。」
ミカコ「スマホを操作しながら走ってる人結構いますよね。」
濱西「あれは、本当に危ないと思う。そこまでして見ないといけないものって何なんだろうね。」
ミカコ「あたしも保険に入っておこうかな。」
濱西「その方が安心ですよ。それでは、今日は遺言の話でしたね。」
ミカコ「遺言って、法律用語だとイゴンと読むんですよね?」
濱西「そうです、ユイゴンでもイゴンでもどっちでもいいと思いますけどね。出来るだけユイゴンというように心がけています。」
ミカコ「先生、お客さんと話していると、イゴンと言っては謝ってますよね。」
濱西「お客さんに分かりやすくと思ってユイゴンと言うつもりが、話がノってくるとそのことを忘れてしまって。。。」
ミカコ「そんな遺言ですが、種類は一つじゃないんですか?」
濱西「遺言は、大きく分けると普通方式と特別方式の2種類です。普通方式が一般的ですね。」
ミカコ「普通方式も何個かに分かれているんですか?」
濱西「自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類です。 」
ミカコ「じゃあ、よくドラマで机の引き出しから出てくるのは、これらのどれかに当たるんですね。」
濱西「そうです。 この三つだと自筆証書遺言、公正証書遺言一般的ですね。 」
ミカコ「もうひとつの特別式っていうは、特別と言うくらいだから、結構限定された使い方なんですか?」
濱西「そうですね。一般危急時遺言と言って、病気や事故で死にそうな場合。難船危急時遺言と言って、船が遭難して沈みそうな場合。それと伝染病隔離者遺言と言って、伝染病などで隔離されている場合の3種類です。」
ミカコ「かなり限定されますね。一つだけ気になるのが、船が遭難した時の遺言なんですけど、これってどうやって残すんですか?沈んでる最中に紙に書くって事?」
濱西「これは証人二人に対して直接話してで行うんですが、はっきり言ってそれどころじゃないでしょうね。」
ミカコ「そうですよね、やっぱり。遺言を書くとき、気をつけることってありますか?きれいな字で書くとか?」
濱西「読み易い字の方が、残された人にとってもいいでしょうね。それよりも、普通方式、特別方式とも、法律で厳しく書き方などの要件を決められているので、決められた通りに書くことが重要です。」
ミカコ「法律通りじゃない場合って、どうなっちゃうんですか?」
濱西「最悪の場合、無効になりますね。」
ミカコ「せっかく家族のために書いたのに、それが揉める原因になる可能性もあるってことですよね。」
濱西「そうなんです。だから書き終わって確認だけでもいいので、専門家に見てもらった方がいいと思います。」