アシスタントのミカコ「リーガルハイ終わったいましたね。毎週見てたドラマが終わるのは辛い。」
行政書士の濱西「あっ、まだ見てないので、内容言わないでね。」
ミカコ「どうしようっかなぁ。」
濱西「ほら、アイスあげるから。」
ミカコ「いただきまーす。そういえば、ドラマの中で事実婚の相手を養子にするって話ありましたよね。」
濱西「あー、あったね。」
ミカコ「養子になっちゃうと、養子に入った親の相続権がもらえるんですか?」
濱西「養子には二種類あるんだけどね。そこから話したほうが分かりやすいかも。」
ミカコ「お願いします。」
濱西「養子には、普通養子と特別養子があります。どちらの養子になっても、養親の嫡出子としての身分を得ます。」
ミカコ「ちゃく、しゅつ、、し、言いにくいですね。」
濱西「嫡出子とは、婚姻関係にある父母から生まれた子供のことです。」
ミカコ「で、普通養子と特別養子の違いは?」
濱西「簡単に言えば、実親との縁が切れるかどうかの違いです。」
ミカコ「それってもしかして。」
濱西「あ、なんか目が輝いてる。よからぬ事を考えてますね。」
ミカコ「そんなことありません。それで、どっちの養子が、実親・養親から相続財産を貰えるんですか?」
濱西「やっぱりそこが知りたいのね。普通養子になった方は、実親と親子関係は続きます。」
ミカコ「おぉ、ということは?」
濱西「ミカコちゃんの想像通り、実親・養親両方から相続できます。どこかの養子を狙ってるの?」
ミカコ「まさかぁ、そんな訳ないじゃないですか。それでは特別養子は、実親と縁が切れるってことですね。じゃあ、そっちはサラっと説明してくれればいいですよ。」
濱西「・・・。わかり易すぎる。特別養子は、家庭裁判所の審判が必要など、細かな規定があります。そして実親との縁は完全に切れてしまいます。」
ミカコ「じゃあ、狙うは普通養子ですね。」
濱西「何を狙っているんだ?ちなみに、結婚して妻の実家に住む人を婿養子と言ったりしますが、同居するだけでは養子になりません。結婚する時に、妻の姓を名乗ることを決めても、養子にはなれません。」
ミカコ「どうやったら養子と認められるんですか?」
濱西「役所に養子縁組届を出して、受け取ってもらえれば養子になれます。それでは今日のまとめとして、普通養子には、実親・養親両方の相続権があります。それに対し、特別養子には、養親の相続権のみになります。他にも違いはありますが、相続という視点で行けば、これだけ知っておけばいいでしょう。」
ミカコ「今日もいい勉強になりました。」
濱西「それは良かったです。」