行政書士の濱西「ミカコちゃん、この前のミラノダービーで長友がキャプテンになったでしょ。」
アシスタントのミカコ「それって、結構前の話じゃなかったでしたっけ。」
濱西「うん。この前の日曜日の事なんだけど、やっと試合が見れたので。」
ミカコ「先生、情報遅すぎです。」
濱西「試合見るために、ずっと情報封鎖してたんだよ。なのに、後半20分くらいで、まさかの家族からのネタバレ。」
ミカコ「それって、ショックですね。」
濱西「そう、勝ったから良かったんだけどね。それにしても、長友良かったね。」
ミカコ「愛媛出身ですもんね。ガンバって欲しいですね。で、この話が、今日の話題と関係しているんですね?そうですよね?いや、そうに違いない。」
濱西「すみません。全く関係ないです(汗)今まで遺産の分割協議の話を何回かしてるけど、今日もその続きかな。」
ミカコ「それではどうぞ。」
濱西「不動産を相続することがあると思うけど、ローンの払い終わってない物件を相続することもあるでしょ。」
ミカコ「あるでしょうね。そんな時って、みんなで平等にローンを分け合うんですか?」
濱西「平等に分けてもいいし、誰か一人にローンを払ってもらうよう、話し合いで決めることもできます。」
ミカコ「ローンを払う代わりに、建物を一人で相続するってことができるわけですね。」
濱西「そういうことです。ただし、この話し合いは、金融機関などのお金を借りている債権者に承諾してもらう必要があります。」
ミカコ「なんで、そんな面倒なことが必要なんですか?」
濱西「ローンを引き受けた人がお金持ちだったらいいけど、例えば無職の人が、他の相続人に押し付けられたらどうします?」
ミカコ「お金回収できないですね。」
濱西「そう。まあ、抵当権が入っているだろうから、0ではないだろうけど、現金を手にするまでには時間がかかるだろうね。」
ミカコ「払えない人が相続するくらいなら、みんなで分けて払ってもらった方が、回収しやすいってことですね。」
濱西「さすが、お金が絡むと冴えてるね。」
ミカコ「r(^ω^*)))テレマスナ、そんなに褒められても。」
濱西「褒めてないし。そこで、ローンを相続する人を一人に決めた場合、債権者の承諾が必要になるのです。」
ミカコ「じゃあ、債権者が承諾しなかった場合はどうなるんですか?」
濱西「相続人の間では、その話し合いは有効です。でも、債権者から相続分に従って請求されると、話し合いを盾に請求を拒否することはできません。」
ミカコ「じゃあ、結局払わないといけないんですね。」
濱西「払ってしまった場合は、ローンを引き受けた人に求償することができます。それで払ってもらえれば、何も問題はないんですけどね。」
ミカコ「アァ、なんか揉め事の匂いがしますね。」
濱西「そうなる前に、ぜひ専門家にご相談を。」