行政書士の濱西「車のナンバーに、オリンピック応援ナンバーができるみたいだね。」
アシスタントのミカコ「あれって、東京だけのものでしたっけ?」
濱西「全国対応みたいだよ。ミカコちゃんも替えてみたら。」
ミカコ「うーん、富士山と桜でしょ。あたしはいいかなー。先生は替えるんですか?」
濱西「競技ごとのナンバープレートだと考えるんだけどね。今のなら替えないかな。」
ミカコ「自転車が付いてたら考えるってことですね。」
濱西「さすが、付き合いも長くなると、考えが読めるようになるね。」
ミカコ「先生が単純なだけでしょ。もうこれ以上盛り上がりそうにないし、本題に行きますね。今日も質問から。」
~先日母が亡くなりましたが、母は複数の銀行口座を持ち、株などの取引もしていました。
遺産分割するために、これらを調べたいのですが、どうしたらよいかわかりません。
どのようにしたらよいでしょうか?~
濱西「まずは各金融機関に行き、預貯金口座の3年間の取引履歴を確認してください。」
ミカコ「何のためにそんなことするんですか?」
濱西「相続開始前3年以内の贈与については、相続税の課税価格にプラスして相続税を計算します。そのために、取引履歴を知っておく必要がありますね。」
ミカコ「一人でフラッと行って取れるものなんですか?」
濱西「多分無理だねぇ。プライバシー保護などの理由で、相続人全員の同意書を求められることが一般的かな。戸籍謄本や印鑑証明も必要になるので、しっかり準備しておいてくださいね。」
ミカコ「他にすることってあります?」
濱西「取引履歴を取った金融機関で、残高証明も取っておいてください。」
ミカコ「それは何をするためのものですか?」
濱西「相続税を申告するときの添付書類として必要になりますね。」
ミカコ「なんで一枚の書類にまとめないの(怒)じゃあ、株なんかも同じようにして調べるんですか?」
濱西「そうだよ。同じように、証券会社に残高証明書を出してもらってください。」
ミカコ「チョットしたことだけど、結構手続きが面倒なんですね。」
濱西「もしもの時のために、取引銀行一覧など簡単にまとめておくと、残された家族が楽になるだろうね。エンディングノートが流行りつつあるけど、そういうニーズがあるんじゃないのかね。」