アシスタントのミカコ「先生ご機嫌ですね。わかった、インテルが勝ったんでしょ。」
行政書士の濱西「それもあるけどね。F1が昨日から始まってね。ウィリアムズが今年は調子いいんだわ。」
ミカコ「どんだけスポーツ好きなんですか。」
濱西「えーと、サッカー、自転車、F1、バスケ・・・」
ミカコ「もういいです。スポーツの話は振るなと、説明書に書き込んでおいたの忘れてた(汗)」
濱西「ミカコちゃんだって、好きなスポーツの話ししたら止まらないでしょ。」
ミカコ「あたしはバレーですね。昨日はVリーグの試合見に、松山の武道館に行ってきましたよ。迫田の凄さ、聞きたいでしょ。」
濱西「お茶の時にじっくり聞くので、話を聞くから。」
ミカコ「わかりました。では本題に行ってください。」
濱西「銀行の貸金庫に財産を残して被相続人が亡くなった時、ミカコちゃんならどうやって開けますか?」
ミカコ「聴診器を使って、音を聞きながらダイヤルを回します。」
濱西「・・・、ルパン三世じゃないんだから。」
ミカコ「あたしには あたしの世界がある たとえるなら 風を払い 荒れ狂う稲光♪ルパン ザ サードρ(^o^)♪」
濱西「2番て、またマイナーな。そんな開け方アニメの中だけでしょ。」
ミカコ「わかってますよ。じゃあ、どうやって開けたらいいんですか。」
濱西「そもそも貸金庫の契約というものは、賃貸借契約の一種なので、利用者が死亡した場合、相続の対象となります。」
ミカコ「じゃあ、相続人が銀行に行って、「あたしは相続人のひとりだから、貸金庫開けて」とお願いすれば開けてくれるということですね。」
濱西「ざんねーん。ミカコちゃん一人が相続人なら開けてくれるけど、相続人が複数いるときは、一人で勝手に開けることはできません。」
ミカコ「相続人が五人いたら、五人全員で行かないといけないってことですか?それって、めんどくさくないですか。」
濱西「うん、だから相続人全員、あるいは相続人全員から代理権を受けた人が、銀行に対し相続の事実を伝えて、所定の手続きをしてから、相続人全部の名義で貸金庫を開けるのが一般的ですね。」
ミカコ「代理する人は、専門家じゃないといけないんですか?あたしじゃダメなんですか?」
濱西「ミカコちゃんでもなれるよ。他の相続人全員の印鑑証明書付き同意書があればOKです。他にも戸籍謄本などの書類が要りますが、わからない場合はご相談ください。」
ミカコ「おっ、ちゃんと営業してるじゃないですか。」
濱西「それと多くの場合、貸金庫契約は解約することが多いので、解約についての同意も他の相続人からもらっておくと、スムーズに手続きが進みます。」