アシスタントのミカコ「うーん、どこにしようかな。」
行政書士の濱西「旅行雑誌なんか眺めて、どこか行くの?」
ミカコ「GWにどこか行きたいなと思って。そもそもGWって休みなんですよね。」
濱西「一応そのつもりだけど、相談の予約があれば働くつもり。」
ミカコ「じゃあ、あたしは休みでいいですね。どこがいいかなぁ。」
濱西「2014年注目の旅行先っていう記事では、イスタンブールが1位だったよ。」
ミカコ「トルコかぁ。それもいいかも。先生ならどこに行きます。」
濱西「ウィーンかな。」
ミカコ「おんなじとこ、3回も行って楽しいんですか?」
濱西「ウィーンは何回行っても楽しいよ。ちなみに5回行ってます。あんまり人気ないけどね。」
ミカコ「先生が好きな街だから、マイナーなのはしょうがない。」
濱西「僕=マイナーっていう考えを植え付けるのはやめてね。」
ミカコ「間違ってないと思うんだけどなぁ。どこに行くかはもう少し考えるとして、そろそろ本題に入りましょうか。今日の題名って、どういう意味なんですか。」
濱西「相続が発生したら、遺産分割協議書を作った方がいいって話をしたでしょ。」
ミカコ「はい。後々の証拠になるって話ですね。」
濱西「うん。でも、もしかしたら話し合った後に財産がひょっこり出てくるかもしれないでしょ。」
ミカコ「あー、事典を読もうとしたら、中身がくりぬかれてて、100万円発見┗(`・∀・´)ヨッシャ!みたいな。」
濱西「そんなドラマみたいなことはまずない。でも、まあそういう風な感じかな。」
ミカコ「発見したら、また遺産分割の話し合いをしなければならないんですか?いちいちめんどくさいですね。」
濱西「方法はいくつかあるけど、出てくるたびに話し合うのも一つの手だね。」
ミカコ「他には?」
濱西「誰か貰う人を話し合いのときに決めておき、それを遺産分割協議書の中に入れておくとか。あるいは、分ける割合だけ決めておくとかかな。」
ミカコ「誰か一人貰える人を決めておいて、後から高額な財産が出てきたときには、すごく損した気分になりそうですね。あたしだったら、ショックで眠れないかも。」
濱西「それくらいならいいけど、揉める可能性もあるよね。なので、少額の場合は特定の人に、高額の場合は話し合いっていう折衷案でもOKです。たとえば、」
後日、ここに記した以外の遺産が判明し、その価格が50万円以下のときは○○がこれを取得し、50万円を超えるときは相続人が改めてその分割を協議する。
濱西「こんな感じで、遺産分割協議書に一文入れておけば、揉める確率もグッと下がると思います。」